2023年3月8日

職場実習における企業としてのアセスメント力

市内の就労移行支援事業所から職場実習を受け入れています。

 

アニモの職場実習は採用活動におけるものではありません。体験の場を提供することでお互い理解を深めたり知識や経験を増やすことを目的としています。簡単に言うと「障害者雇用が進めばいい」しか考えていません。もちろん量だけでなく質の向上ありきでです。

 

特別支援学校からの受入れが多い中、今回は就労移行支援事業所からの受入れです。コロナ等もあり少し久しぶりの受入れになりました。

 

 

 

就職を目指す方がどんな方なのかを知ることができるのはメリットだと考えています。求職者の障害の多様化、重度化という課題があり、それぞれの特性に合わせた配慮や業務の構築の参考となるためです。

 

この特性の把握とそれに対する配慮は大変判断しにくいものが含まれており、特に精神障害のある方については議論が尽きません。見る人によって変わる評価だけではなくその人にとっての障害をどうとらえるかも大事だと考えています。

 

そのためにも職場実習の機会を活用して、企業としてアセスメントの視点や評価のポイントをしっかりと持てるよう意識しています。

 

例えば今回で言うと、コミュニケーションや社会性について配慮が必要な方だと理解しています。この方に対して企業として求めなければいけないことと、求めてはいけないことがありますがその整理が必要です。

 

同時に、何がどれだけできるか、つまり自社での戦力化につながるスキル(可能性)を探します。こちらは障害により見えにくく表面化していないことが多いです。

 

 

それでも能力開発・向上こそが障害雇用がうまくいくポイントだと考えており根気よく見つけます。手を変え品を変えではありませんが、異なる視点からアセスメントができるよう場面設定を変えて作業してもらいます。

 

企業としてこちらができると思っても、その人自身が不安だったり、前向きになれないこともあり、その人から見た障害を理解しようと思います。

 

こうしたことを続けながら自社に合う障害者雇用のスタイルを確立していきます。まだまだ道半ばではありますが、弊社の失敗を含む経験が他の企業さんや地域の支援機関さんの役に立てるといいなと思っています。

 

 

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