2011年3月11日14時46分 日本中の誰もが忘れない日時です。地震による実害はありますが、それ以上に津波が人命や財産を奪っていきました。震災を現地で経験した人、押し寄せる津波から高台まで逃げた人、テレビで生々しいその光景を見た人、今でもその恐ろしい光景は鮮明に思い出されることでしょう。昨日、東日本大震災から10年が経過しました。毎年ワイドショーでは復興支援の現状、防災訓練の強化、復興で再び立ち上がった市町村などが特集されていますが、そういったニュースを見ていると、私のような障害者の人はどのように防災をすればよいのかという不安を感じます。

 

もしも障害者が、ある日突然大きな地震に襲われたらー。 車いすから振り落とされそうになり、食器や家財が散乱。家の中から出ることさえ出来ずに独りで家族の帰りを待つ。私の場合はそれが精一杯ではないかと思います。さらに津波まで発生すると逃げ遅れてしまうという最悪の状況が想定されます。実際に被災に遭われた地域で体が不自由な人は、住民全体の死亡率に比べ2倍以上で、避難活動を支援していた消防団員や介護福祉施設の職員も犠牲になったそうです。各自治体には「災害時要援護者支援制度」がありますが、身寄りのない障害者にとっては、介助者を道連れにする責任と危険性があり複雑な思いがあると思います。

とはいえ、私たちのように車いすを使う障がい者は、津波から一人で逃げる手段はほぼ無いに等しいと思います。自力で車いすに移乗が出来ない、家から出られない、家から出たとしても道路は逃げる人や車で埋め尽くされ、街の物が散乱し、高台に行っても階段があり登れないという事態が想定されます。このように障害者の中には家族や介助者なしでは逃げることも出来ない人もいるというのが現状です。

 

被災直後の生活にも課題が多くあります。地震によって水道管や給湯器が壊れ、トイレやお風呂などの最低限の生活もままならない。そして、停電により電動車いすの充電や人工呼吸器の電源が確保出来ず、介護する家族に大きな負担を与えます。特に病院で入院されている患者の中には人工透析が出来なかったり、人工呼吸器の電源が尽きそうになり、電気がないと命をつなぐ事が出来ない人もいます。実際の災害時にはそのような患者は内陸部の病院に搬送されたそうです。

 

 

この他にも想定以上のことが災害時には起きると思います。大切なのは災害が起きる前に行動をすることです。

自分の街のハザードマップを確認。避難所までの経路確認。

実際に出来た災害対策を学ぶことでも良いと思います。

一つずつ災害時の課題をクリアしていくことが、障害者にとっての「自分の身は自分で守る」ことだと思います。

そして、今一度、東日本大震災で学んだ教訓を活かし、健常者も障害者も変わらず安全かつ迅速に避難できる対策をすべきだと考えます。