今回は車椅子利用者の夏の体感温度と熱中症リスクについてお話をしたいと思います。

この数年間、真夏の外気温は40℃近くとなっています。外気温だけでも人間の体温を超える日もありますが、日中の強い日射により地表面はかなり高温になります。アスファルトの温度は外気温と比較して20℃前後高いとされています。また、車椅子利用者は大人と比べ身長が低く地表面からの影響を受けやすいため体感温度に差が生まれます。

環境省が行った実験では、地表面に近い高さを大人が150㎝、車椅子利用者が50㎝とした場合風が弱く、日射が強いときには2℃程度高くなった事例もありました。地表面からの影響を受けることも含めると体感温度はさらに上昇すると考えられます。

また、車椅子利用者ならではの熱中症リスクも存在します。
地面からの照り返しに加え、お尻と背中が常に車椅子と密着しているため熱がこもり気味となってしまいます。人によっては十分な汗が出ず、熱もこもり気味となるため体温の調節が困難となります。
熱のこもりを解消するため水分補給を増やすことも考えられますが、外出先では特に車椅子で使用可能なお手洗いも限られます。使用できる場合でも手間や時間がかかるため水分を控え気味になり脱水症状を起こしてしまうこともあります。

なかなか対策が難しいですが、手持ちが可能な小型扇風機などの冷却グッズの車椅子への備え付けや最近ではフェイスシールドも活用できるとされています。無理のない範囲で行うことのできる対策を探してみてはいかがでしょうか。